「飲み会に行きたくない」と感じたこと、ありませんか?長時間拘束され、気を遣い、疲れるだけ…。そんな理由で飲み会を敬遠する若手社員は多いです。しかし上手な断り方が分からないために、毎回なんとなく参加したり、いつまでも返事を伸ばしてしまう人も少なくありません。昨今は飲み会の誘いもメールやチャットでくることが多いので、メールでの失礼のない断り方を覚えておけば、お誘いも怖くありません!この記事では「なぜ上司は飲みに誘うのか」から始まり、「参加すべきか否か」そして「カドが立たない断り方のメール文」まで、長年の社会人経験をもとに包み隠さず記載しました。 あなたのお役に立てますように! なぜ飲み会に誘ってくるの?SNSでもひんぱんに目にする「飲み会に行きたくない」という投稿。そう、多くの若手社員は、飲み会をおっくうに感じています。気を使うし、年長者の自慢話を聞かされたりしてつまらないし・・・。あなたもそんな思いから、断り方を検索したかもしれませんね。しかしよく考えると、上司だって若手のころは飲み会が苦痛だったはずです。それなのになぜ、部下を飲み会に誘いたがるのでしょうか?①ざっくばらんに話したい理由の一つは、職場での関係をより深めたいと思っているからです。業務の場では話せないプライベートな話題や、個人的な悩みを共有することで、距離を縮めることができます。飲み会はそのような場を提供する絶好の機会とされています。特に、仕事の緊張感を和らげ、リラックスした環境でコミュニケーションを図ることで、信頼関係が築かれると考えられています。②若い人の意見を聞きたい若い人を飲み会に誘う場合、その世代の流行や興味関心を知りたい人も多いです。自分の知らなかった情報や視点を知ることで、視野が広がり、仕事に対する新たなアプローチが見つかることがあります。また若い人の意見を取り入れて、職場環境や制度の改善をしていきたいと考える上司も多いでしょう。なかには「若い人の話を聞きたい」という建前にかこつけて、ただ若い女性と飲みたいだけの人も・・・。③ 労いと感謝の表現業務での努力や成果に感謝の意を伝えるため、特にプロジェクトの成功や忙しい時期を乗り越えたあとに、部下をねぎらう目的で誘うことがあります。 飲み会には参加したほうが良いの?結論から言うと、以下3つの観点から参加したほうが得ではあります。ただし尊敬できないような相手と、嫌々行く必要はありません。また自身の心身の健康を第一に考え、決して無理はしないようにしましょう。カドの立たない断り方は、この後の項目に例文つきで紹介しています。①仕事がしやすくなるから人間はどこまでいっても感情に支配される生き物ですので、飲み会で打ち解けた人と、そうでない人がいれば、打ち解けた人を仕事において優遇します。(理不尽ですね・・・でも事実です)誰しも、気心が知れた人と仕事がしたいものです。またお酒が入ることでオフィスでは聞くことのできない上司の本音や、優先順位まで聞くことができます。「何にこだわっているのか」「許せないことは何か」「どういうときに楽しいと感じるか」を率直に話してもらえる場はそうありません。例えば上司が「あいつ、メールに最初の挨拶なしで送ってきたんだよ!」と愚痴れば、細かな部分や形式的なことにこだわるタイプだと分かります。あなたはその上司と接するとき、形式的な部分を大切に仕事を進めれば、それだけで評価されるわけです。逆に「あいつ、毎回メールがごちゃごちゃ長いんだよな。返す気がしないよ」と言ったなら、リズムの良いやりとりや、端的な物言いを求めているわけなので、その通りに仕事を進めるだけで「一緒に仕事しやすい人」だと思われます。それ以外にも、自分のしている仕事の本当の目的や裏事情もわかるため、仕事が格段に進めやすくなるでしょう。②評価軸が増えるからこれまでビジネス上のパフォーマンスのみで評価されていたところ、飲み会に行けば「一緒に飲んでいて楽しいか」「飲みの場で気づかいができるか」という評価軸が増えることになります。「そんなの要る?」と思うかもしれませんが、長い人生、体調が悪いときもあれば、どんなに頑張っても仕事で結果がでないときもあります。業務上の付き合いのみですと、仕事でパフォーマンスがだせなくなったときに、逃げ場がなくなってしまうのです。特に営業やマーケターなど、成果が明確に数字であらわれるような職業の人は、飲み会で親しくなることが自分を守ることにもつながるでしょう。そのうえ飲み会において「楽しい」「気がつかえる」とされるアクションは、誰でもできることばかりです。相手の話をよく聞く日ごろの感謝やお礼を述べる「おいしい」など前向きな言葉を言うみんなの注文をとる空いたグラスやお皿を端によせるたったこれだけ! 無理に面白い話をするなどのテクニカルなことは一切必要ありません。お酒が飲める・飲めないや、学歴・キャリアも関係なく、万人ができるようなことでポイントが上がります。実は飲み会は、非常にコスパ・タイパに優れた場だといえます。③お店を開拓できるから新しい飲食店を知ることができるのも、飲み会に参加する大きなメリットです。特に、普段行かないようなエリアやジャンルの店に行く機会が増えます。これにより、食の知識が広がり、プライベートな食事の場でも話題に困らないでしょう。また、仲間と一緒に新たな店を訪れることで、共有の体験が増え、コミュニケーションが深まります。これがきっかけで、仕事場だけでなく、プライベートでも交流が続くケースも少なくありません。もちろん、全ての飲み会に参加する必要はありませんが、戦略的に参加することで、仕事や人間関係を円滑にする大きな助けとなるでしょう。最終的には、参加することが自分の人生やキャリアにどのようにプラスになるのかを考え、必要に応じて上手に参加したり断ったりすることが大切です。サシ飲みの誘いには気を付けてあなたが妙齢の女性で、かつ誘ってきた相手が中年以上の男性なら、下心をもたれている可能性があります。まわりからの評判が悪い人、あなたが尊敬できないような人とは、サシで飲みに行かないのが無難です。誘われたら大人数での飲みに持っていくか、無難にスルーしましょう。具体的な断り方はあとの章をぜひご参考に。また組織のなかには、「サシで飲んだ=その人の派閥に入った」と解釈する人も稀にいます。特にあなたの勤め先が古い体質だと、飲みに行ったことが原因で、誤解されてしまうかもしれません。「○○さんと2人で飲みに行った」などと後から社内で宣伝されても困らない相手か、よく考えてくださいね。飲み会の断り方の基本マナー飲み会を断るときは、できるだけ早く伝えるのがマナーです。幹事は参加人数によってお店やメニューを決めることが多く、人気のお店だと早めに予約をとる必要があるためです。また直前に伝えるとキャンセル料が発生してしまうこともあります。なるべく早めに伝えてあげましょう。メールでの飲み会の断り方ガイド飲み会の断り方をステップバイステップでご説明します。ステップ1 理由を明確に伝えるまず「理由を明確に伝える」ことが重要です。相手に対して誠実であることが大切なので、具体的な理由を伝えるようにしましょう。例えば、仕事の締め切りや家族の用事など、誤解を招かない理由を選びます。ステップ2 感謝の気持ちを述べる誘ってくれたことへの感謝を忘れずに伝えることは、相手との良好な関係を維持するためにも必須。例えば、「お誘いいただきありがとうございます」といった一言を加えるだけで、相手の気持ちを和らげることができます。ステップ3 別の飲み会の機会を提案する別の機会を提案することにより、ただ単に断っただけでないという印象を与えられます。「次回はぜひ参加したいです」といった前向きなひと言があるだけで、関係を維持しやすくなります。これらのステップを踏むことで、メールでの断り方がよりスムーズになり、相手に対しても配慮のある印象を与えられるでしょう。 上手な飲み会の断り方メール【例文】コピペOK!上手な飲み会の断り方のテンプレートをご用意しました。相手の誘いに感謝しつつ、参加できない理由を明確に伝えることがポイントです。取引先への断り方(メール)いつも大変お世話になっております。▲▲の●●です。この度は会食のご案内をいただき、誠にありがとうございます。ぜひお伺いしたいのですが、開催日である▲月□□日はあいにく出張の予定が入っているため出席することが出来ません。せっかくのお誘いにもかかわらず申し訳ありません。今後このような機会がございましたら、その際は是非参加させていただきたく思います。またのお誘いを心よりお待ちしております。メールでのご連絡で甚だ恐縮ではございますが、ご盛会を心よりお祈り申し上げます。上司への断り方(メール)お疲れ様です。●●です。お声がけいただき、ありがとうございます。せっかくのお誘いにもかかわらず大変恐縮ですが、○○(例: 私用のため / 家族の予定があるため / 体調がすぐれないため)今回は参加を見送らせていただければと思います。次回はぜひ参加させていただきたく思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。プライベートでの断り方(メール)◯◯さん、お誘いありがとうございます!参加したいのですが、残念ながらその日は別の予定が入ってしまっています。またの機会にぜひ参加させてください…!私からもお誘いしますね 飲み会の断り方のNG例あいまいな理由は避ける「ちょっと忙しくて…」「や~、やめときます」といった具体性に欠ける断り方は要注意。いかにも行きたくなさそうな印象を相手に与えてしまいます。断られるほうは、案外傷つくものです。「今日はちょっと胃腸の調子が悪くて」など、正直に伝えるほうが印象が良いでしょう。感情的な断り方をしない感情的な対応をしない断り方の際に気をつけたいもう一つのポイントは、感情的にならないことです。たとえば「なんでそんな急に誘うの?」や「どうして私が行かなきゃいけないの?」といった感情的な言葉は厳禁。相手に悪い印象を与えるだけでなく、今後のお付き合いにも影響を及ぼす可能性があります。むやみに相手を傷つけるようなことは言わず、礼儀正しい対応を心がけることが、あなたの評判を守ることにもつながります。断った後のフォローアップ方法関係を良好に保ちたい相手であれば、メールでの断り方だけでなく、断った後のフォローアップも丁寧さを心がけたいところです。次に会う機会に「先日はお誘いありがとうございました。飲み会どうでしたか?」と尋ねる→相手を気にかけていることを伝えられます。次の飲み会の予定について尋ねたり、自分から代替案を提案する→積極的な姿勢を見せることで配慮を示し、よい関係がつづけられる メールでの飲み会の断り方【まとめ】上司からの飲み会の誘いは、面倒に感じる一方で、関係構築や仕事をスムーズに進めるチャンスにもなり得ます。その背景には、ざっくばらんに話し合い信頼関係を築きたい、若手の意見や考えを聞きたい、労いと感謝を伝えたいといった上司の意図があります。しかし、参加するかどうかは自分の状況や価値観次第です。飲み会に参加すると、上司や同僚の本音を聞く機会が増え、評価軸が広がる可能性があります。また、仕事でのやりとりが円滑になるだけでなく、新たな視点やアイデアを得る場にもなります。ただし、すべての飲み会が価値あるものとは限りません。特に自分の尊敬できない相手や、無理に飲みに行くことでストレスを感じる場合は、適切に断ることも大切です。メールなどで断る際は、早めに具体的な理由を伝え、感謝の気持ちや次の機会への意欲を示すと、良好な関係を保ちやすくなります。また、断った後に相手を気遣う一言をメールに添えると、信頼を損ねずに済むでしょう。飲み会は負担ではなく、自分のキャリアや人間関係を広げる機会と捉えると、少し見方が変わるかもしれません。必要に応じて参加する、あるいは上手な断り方を身につけることで、仕事とプライベートのバランスをうまく保ちながら、自分らしいスタンスで向き合っていきましょう。