脳は”ほどよいサプライズ”を好むらしい話。
ここちラボ
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今『むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました―日本文化から読み解く幸せのカタチ』という本をkindleで読んでいます。本の中で気になった「脳は”ほどよいサプライズ”を好む」という話を、今回こちらでもシェアさせてください。
- なぜ脳は“ほどよいサプライズ”が好きなのか?
- 脳は「予想」と「ズレ」に反応する
- ほどよい驚きは、脳のご褒美スイッチを押す
- いつも同じは「省エネ」、少しの変化は「活性化」
- “ほどよさ”がポイントな理由
- 小さなサプライズは、日常を軽くする
- 幸せを感じるか=脳が心地良いと感じるか?
- 脳が心地よくなる状態が、幸せを感じる状態
- 人間がわがままになった理由
- 「ほどよいサプライズ」って何だろう?
- 予測できることと、絶対に予測できないこと
- 例えば、こんなことでしょうか?
- 日常に取り入れたい“ほどよいサプライズ”のアイデア
- いつもと違う「選ばなかったほう」を選んでみる
- ルーティンに“ひとつだけ”変化を入れる
- 予定に「余白」を仕込んでみる
- 自分に小さなサプライズを用意する
- “結果を求めない”のがコツ
- 小さな違和感が、日常を面白くする
- 転職って、ほどよいサプライズになりえる?
- 最後に
- ほどよいサプライズが幸せにつながるかも
- 参考図書:興味があれば、ぜひどうぞ!
なぜ脳は“ほどよいサプライズ”が好きなのか?
私たちはなぜ、ちょっとした予定外の出来事や、「え、そう来る?」という小さな驚きにワクワクするのでしょうか。実はこれ、脳の仕組みと深く関係しています。
脳は「予想」と「ズレ」に反応する
人の脳は、常に次に起こることを予想しながら生きています。いつもの道、いつもの時間、いつもの流れ。この「予想通り」の状態は、安心ではあるものの、刺激は少なめです。
そこに、
・少し違う選択肢
・予想外だけど嫌じゃない出来事
が入ると、脳は「おっ?」と反応します。
この 予想との小さなズレ こそが、脳にとっての“ほどよいサプライズ”です。
ほどよい驚きは、脳のご褒美スイッチを押す
ほどよいサプライズが起きると、脳内では「報酬」に関わる仕組みが刺激されると言われています。ざっくり言うと、「思ってたのと違う → でも悪くない → ちょっと楽しい」この流れが、脳に心地よさを与えます。
逆に、
・予想外すぎる
・ストレスが強い
・コントロールできない
サプライズは、脳にとっては負担になりやすい。
だから大事なのは、大きな驚きではなく、小さくて安全な驚きなんです。
いつも同じは「省エネ」、少しの変化は「活性化」
同じことを繰り返す毎日は、脳にとっては省エネモード。考えなくていい分、ラクではあります。
でも、
・いつもと違う道を通る
・初めてのメニューを選ぶ
・少しだけ予定を変えてみる
こうした小さな変化があると、脳は一瞬スイッチが入り、活性化します。この切り替わる感じが、「なんとなく気分がいい」「新鮮に感じる」正体です。
“ほどよさ”がポイントな理由
脳が好むのは、安心と刺激のちょうど真ん中。
安心だけ → 退屈
刺激だけ → 疲れる
その中間にあるのが、“ほどよいサプライズ”。日常に少しだけ変化があると、気分転換になったり、モヤっとした思考がリセットされたりします。
小さなサプライズは、日常を軽くする
特別なイベントや派手な演出がなくても大丈夫。脳が喜ぶのは、意外とささやかなことです。「今日はちょっと違う」その感覚があるだけで、日常は少しだけ面白く、軽やかになります。
幸せを感じるか=脳が心地良いと感じるか?

最近『むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました―日本文化から読み解く幸せのカタチ』という本をkindleで読んでいます。本の中で著者の石川善樹さんがこのように言っていました。(本の紹介は最後へ)
脳は予測不可能な未来を欲する。だから、人間は何が起こるか分からないワクワク感を好む。
脳は「予測可能な未来を好む」と同時に「サプライズが大嫌い」でもあるのです。
脳が心地よくなる状態が、幸せを感じる状態
人間が満足したり幸せになる方法を突き詰めると「脳が心地よくなるのはどんな状態か」に行きつくのではないかと、認知神経科学の領域では言われているそうです。
そして先程ご紹介したように、脳が心地よくなる一つの状況として「完全に予測が出来る」もしくは「予測不可能で何もわからない」という状況ではなく、その中間にあたる"ちょうど良い驚き"を求めるようです。
刺激が無さすぎるのも嫌で、刺激がありすぎてしまうのも嫌。このバランスの複雑さが人間の脳の特徴ということですが、人間はわがままな存在ですね。
人間がわがままになった理由
人間がわがままになった理由については、本でこのように説明されています。
人間の祖先がアフリカ大陸から他の大陸へ移動する過程で、大きなサプライズ(死に絶えること)を減らすために、目先の小さなサプライズ(道なき未知を求める)ことで生存してきたことが関係しているようです。
リスクヘッジの1つの方法が、全人類にOSとして染みついていると考えると大変興味深いです。
「ほどよいサプライズ」って何だろう?

刺激が無さすぎず、予測できそうでできないこと。これって何だと思います?
予測できることと、絶対に予測できないこと
圧倒的に予測できることでいうと、時間きっかりに到着する日本の鉄道やコンビニでの店員さんとの会話、毎週会社で行われる朝礼ミーティング…とルーティーン化されていることは全て予測が出来てしまうもの。
一方で、全く予想できないことっていうと、今このタイミングで大地震が起きたり、爆弾が頭上から落ちてきたり。宝くじで一等が当たり5億円がもらえたり。
ついつい良いサプライズでサプライズの度合いが高いものも、人の幸せにつながるのでは?と思いますが、「こんなに幸せで大丈夫かな?」と不安に駆られることもあるので、意外とサプライズの度合いはほどほどが良いのかもしれないです。
そうすると、ほどよいサプライズは「自分がコントロールできる中で、新しいことをしてみる」のが良いのではないかと思います。無理のない範囲でないと大きなサプライズになってしまうので、気軽に実践できるくらいがベストではないかと。
例えば、こんなことでしょうか?
いつもと違う道、違う方法で通勤してみる
自分からは絶対読まない本や雑誌を読んでみる
いつものメニューではなく、別のメニューを頼んでみる
少し遠出して、知らない土地に行く
ぜひ読者の皆さんの、ほどよいサプライズも聞いてみたいです。
日常に取り入れたい“ほどよいサプライズ”のアイデア
“ほどよいサプライズ”は、なにか特別なことをしなくても、日常の中にそっと仕込むことができます。ここでは、気負わず取り入れられる小さなサプライズのアイデアをいくつか紹介します。
いつもと違う「選ばなかったほう」を選んでみる
いつもと違う道で帰る
メニューで迷ったら、普段頼まない方を選ぶ
なんとなく避けていたジャンルに手を伸ばす
大きな決断じゃなくていい。「今日はこっちにしてみるか」 くらいがちょうどいいです。予想外だけど安全な選択は、脳にちょっとした刺激をくれます。
ルーティンに“ひとつだけ”変化を入れる
朝のコーヒー、通勤時間、寝る前の過ごし方。毎日同じだからこそ、ひとつだけ変えてみるのが効果的です。
朝の音楽を変える
席を替えて作業する
いつもより5分だけ早く外に出る
全部変えなくていいのがポイント。一部分だけズラすと、世界が少し違って見えます。
予定に「余白」を仕込んでみる
スケジュールがぎっしりだと、サプライズが入り込む余地がありません。
あえて何もしない時間をつくる
行き先を決めずに散歩する
気になった場所で立ち止まる
何が起こるか分からない時間は、それ自体が ほどよいサプライズの種 になります。
自分に小さなサプライズを用意する
サプライズは、誰かからもらうものじゃなくてもいい。
週末に知らないカフェへ行く
前から気になっていた本を突然買う
あえて予定にないことを一つ入れる
「自分で自分をちょっと喜ばせる」この感覚が、日常を軽くしてくれます。
“結果を求めない”のがコツ
ほどよいサプライズは、何かを変えようとしすぎないことが大切です。
成果を出さなくていい
成長しなくてもいい
うまくいかなくてもOK
ただ「少し違う」を味わうだけで十分。脳はそれだけで、ちゃんと反応してくれます。
小さな違和感が、日常を面白くする
毎日が同じに感じるときほど、大きな変化を求めがちですが、実は ほんの小さなズレ で足りることも多い。“ほどよいサプライズ”は、日常を壊さず、少しだけ揺らしてくれます。無理なく、気分が向いたときに。そのくらいの距離感で、日々にちょっとした実験を加えてみてください。
転職って、ほどよいサプライズになりえる?

ほどよいサプライズを考えていると、転職するときの理由も2つあるな、とふと思いました。
「ブラックな環境から身を守りたい」という「身の安全・安定を求める転職」
「慣れた環境に飽きて、変化が欲しい」という思いから転職する「サプライズを求める転職」。
著者も、
よく見知った人ばかりでに囲まれ、生まれ育ったコミュニティの中でずっと暮らすことは安心で安全です。けれども、その状態がずっと続くとそれはそれでサプライズが足りない。
安心とサプライズのバランスのはざまでウェルビーイングに生きることは、いつの時代もなかなか難しかったのでしょう。
このように言っています。
正直、転職におけるサプライズの度合いは、転職先から求められることや役割の大きさによって変わってきそうですが、大きなサプライズ(生活費が稼げない)を避けるための活動として、新しい知識を得て生きながらえる方法なので、転職はほどよいサプライズと言えそうです。
最後に
ほどよいサプライズが幸せにつながるかも
人の幸せは、脳の仕組みに直結していて、脳のご機嫌を取ると人間は幸せを感じられる。脳のご機嫌を取るうえで、ほどよいサプライズを感じることがおすすめ、という話でした。
ウェルビーイングは、脳が感じた快楽に基づく幸福感だけでなくて、社会的な幸せや自己実現の幸せも含めた概念です。しかし、まず自分自身の幸せを感じる方法として「小さなほどよいサプライズ」を意識して、生活してみることも良いのではないかと思いました。
とりあえず私の方でも、読んだことのない麻雀の雑誌を読んだり、いつもは聞かないポッドキャストを1話聞いてみたり、キャンプはハードルが高いのでグランピングから挑戦したり。
新しいことをしてみようかなと思います。ぜひ皆さんも「ほどよいサプライズ」を探してみてはいかがでしょうか?
参考図書:興味があれば、ぜひどうぞ!

むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました―日本文化から読み解く幸せのカタチ
著者:石川善樹/吉田尚記
写真:Amazon 商品紹介ページより







