こんにちは。ここちサポーターのかなこです。皆様、少しずつ暑さが和らいできましたね。いかがお過ごしでしょうか。今回は季節にちなんだ記事を書かせていただこうと思います。季節のはっきりしている日本。日本だからこそ感じる季節のあれこれ。そんな日本人らしさを楽しめたらうれしいです。この記事を書こうと思ったきっかけ5月に中学校からの旧友に会う機会がありました。旧友は華道をしているとのことで、その日は杜若(かきつばた)を生けたとのこと。生け花はまさに、旬、あるいは少し先取りしたお花を生けるものです。杜若が咲くのは5月ごろ。まさに初夏を思わせる花です。そして、私は「かきつばた」という音から、古典の授業で習った紀貫之の和歌を思い出しました。~からころも きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ~この句が詠まれたのは伊勢物語という作品です。作中の在原業平が旅の途中で三河の八幡にて、杜若の花を見て旅の同行者に「『かきつばた』という五文字を句の上に置いて旅の心情を詠もう!」と言ったことからそれぞれが歌を詠み、本人が詠んだ歌です。なんと巧みな折句や掛詞の数々、、、(詳しくは調べてみてください!)・・・そうか!日本人は昔から、四季を感じて楽しみながら過ごしてきたのか!という気がしました。季節を感じるという感性は今の時代にも受け継がれているのかな?と感じたのです。日本は季節がはっきりしている国日本は地理学では温帯に分類され、はっきりとした四季があることが特徴です。といっても、昨今は酷暑日が多くなり、春、初夏・盛夏、猛暑、秋、冬の『五季』や、夏とそれ以外の『二季』と呼ばれることも。いずれにせよ、気温差が大きく、台風や雪などがあるため、季節を感じやすいのかもしません。日本人は季節を感じながら生きてきた日本人は季節の中でも自然を楽しむ傾向があるように感じます。例えば、二十四節季と呼ばれる1年を24つに分けた言葉は生活に根差しており、2月3日の節分が終わると2月4日は立春ですね。日の長さが変わる春分と秋分はそれぞれ国民の祝日になっています。祝日のうち季節にちなんだものが多いのが日本の特徴。アメリカは独立記念日※(Independence Day)やワシントン誕生日(President's Day)、復員軍人の日(Veterans Day)といった国の誕生にまつわる祝日が多いことと比較するとわかりやすいかもしれません。※独立記念日については”独立”としない方もいらっしゃいます。ちなみに、私が、日本人は自然とともに生きてきたと思う話はほかにもあり、その一つが、秋の鈴虫のリ~ンリ~ンといういう羽音は、日本人には”聞こえない”という話です。実際の虫の羽音の音量を計測するとかなり大きい音ですが、日本人は鈴虫の音を気にせずに過ごしているようです。一方、海外の方には”虫の音がうるさい”と言われることがあり、虫の音はノイズ(悪い音)と感じるようです。日常で目にできる自然と四季~花の柄~また、少し昔の日本では、着物に四季折々の花が描かれ楽しまれていたように感じます。春は梅に始まり、夏は朝顔の浴衣、秋は紅葉や菊、冬は牡丹といった四季の花々が描かれ、その時期の花の柄の着物や帯をコーディネートをすることが多かったようです。粋ですね。現代でも和柄といえば、桜のモチーフが思いうかぶところでしょうか。長い期間着られるように四季折々の花をちりばめた着物もありますが、現代の洋服は、小花柄など、特定の花というよりは、汎用的な花として描かれ季節を問わないものが増えたように思います。意識してみるのも面白そうです。おわりに~かきつばたとあやめとはなしょうぶ~菖蒲園~自然の中でも私は花が好きです。今回、友達が生けた「かきつばた」の花には、「あやめ」と「はなしょうぶ」という似た花がありますので、見分け方を紹介します。・杜若(かきつばた)は水の中に咲き、5月中旬に咲く。花びらに白い筋が入っています。・菖蒲(あやめ)は5月中旬から下旬に、水のない場所で咲きます。綾目、文目とも書くように、花びらに筋目があります。・花菖蒲(はなしょうぶ)は6月下旬から7月に水際で咲きます。花びらには黄色い筋が入っています。ちなみに端午の節句でお風呂に入れる菖蒲(しょうぶ)はショウブ科。葉の形が花菖蒲に似ていることからその名がついたとのこと。と言っても、私は覚えきれずに、いつも見分けられないのですが、、、笑花は詳しくなくとも見るのが好きなので、よく花畑に行きます。今年の初夏ははじめて堀切菖蒲園に行って参りました。無料で入れ、出店やお茶も充実。花の種類も豊富で見ごたえがあります。夏のひまわり畑、秋のコスモス畑、次はどこに行こうかしら。手軽なイチョウ並木も、季節を感じるスポットですね。出かける際は、季節を意識しながら感じてみると面白そうです。