「相談したつもりが、上司に報告だと勘違いされることがある…」「何をどう伝えれば、ちゃんと聞いてもらえるのか分からなくて辛い」「上司に評価される相談の仕方があれば知りたい!」そんな「相談の仕方」にまつわる悩み、ありませんか?ビジネスシーンでは、上司とのやり取りで「報連相(報告・連絡・相談)」が欠かせません。でも、ただ相談すればいいわけではなく、伝え方次第で、上司の反応が変わったりしますよね。上司に相談するつもりが、単なる「状況報告」になってしまったり、「で、どうしたいの?」と突き放されてしまったり…。でも、ちょっとしたコツを押さえれば、相談の仕方は劇的に改善できます!今回は「相談の仕方」を見直して、無理なく上司に伝えられるコツをご紹介していきます。「相談の仕方」が仕事をスムーズにする理由ビジネスシーンではただ「相談する」だけではなく、適切な伝え方をしないと、上司や先輩に意図が伝わらないことがあります。例えば、「報連相が大事」と言われるけど、上司にとっては報告なのか相談なのか分かりにくい…相談しても「で、結局どうしたいの?」と言われてしまう上司が忙しそうで、声をかけるタイミングがつかめず、相談出来ずじまいに…こんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか?相談の仕方を少し変えてみることで、仕事の進め方がスムーズになりストレスも減るのではないかと思います。相談の仕方を見直すだけで得られる3つのメリット1. 仕事の方向性が明確になり、迷わず進められる取引先との話し方や仕事の進め方など、業務の中で判断に迷うことは多いのではないでしょうか。そんな中、業務経験のある上司や先輩に質問や相談をしたいと思いますよね。うまく相談できないと、「この進め方でいいのか?」と悩む時間が増えがち。でも、適切な相談の仕方を身につけると、「この段階で上司に確認しよう」「この内容は報告だけで十分だ」と判断しやすくなります。例えば、「××の方針で進めて問題ないでしょうか?」(相談)「〇〇の対応は完了しました」(報告)と、相談と報告を分けて伝えることで、上司もスムーズに理解・対応できるようになります。2. 上司とのやり取りがスムーズになり、信頼される上司は、仕事を進めやすい部下には自然と「頼りやすいな」と感じるようになります。逆に、相談内容が不明瞭だったり、報連相が日常的にできていないと、「この人には細かく指示を出さないとダメだな…」と思われて、多少評価が下がってしまうことも。上司に信頼される相談の例文として、NG:「〇〇について、どうすればいいですか?」(丸投げ相談)OK:「AとBのどちらが良いか迷っています。私はAが良いと思いますが、確認をお願いします。」(具体的な相談)上司へ丸投げで一方的に答えを求めるような相談をするのではなく、自らも対応方法を検討した上で相談した方が、相談の受け取られ方が変わり、上司からの信頼も厚くなるはずです。3. 自分の考えを整理できるようになり、スキルアップにつながる相談前に「何を伝えるのか?」を整理する習慣をつけると、仕事の進め方を論理的に考えられるようになり、自分の成長にもつながると思います。例えば、事前にメモに書き出しておくと「これって本当に相談が必要?」「報告だけで済むんじゃないか?」と徐々に判断できるようになり、不要な悩みを見極めることが出来て、上司への連絡も的確な内容になります。また、相談するときに話し方ひとつで上司の反応が変わることはよくあります。「自分ではちゃんと相談しているつもり」でも、上司からすると「報告?それとも相談?どっち?」となるケースも。ここで、よくある相談のNG例をご紹介します。当てはまる?相談NG例「どうすればいいですか?」と丸投げ相談上司:「それで、どうしたいの?」部下:「えっと…そこがわからなくて…」上司:「いや、自分の意見くらい持とうよ」先ほどもご紹介した「丸投げパターン」ですが、このやり取りビジネスシーンでよくありますよね。実は「どうすればいいですか?」だけの相談は、「考えずに丸投げしている」と思われがちなんです。 「何に悩んでいるのか」+「自分の考え」をセットで伝えられていないことが、惜しいポイントですね。相談の仕方:NG例「〇〇の件ですが、どうすればいいですか?」(上司が困る)ダラダラと前置きが長すぎる上司:「…で、何が言いたいの?」部下:「あ、えっと…つまり…」このパターンも要注意です。「相談」というより「状況報告」が長すぎて、肝心の「どうしたいか?」が伝わらない相談になってしまいます。結論が先でないこと・伝える情報量の多さが、ネガティブポイントですね。相談の仕方:NG例「〇〇の件で、先週A社とやりとりして、その後B社にも確認したんですが、ちょっと判断に迷っていて…」(情報が多すぎる)「なんかうまくいかなくて…」と漠然とした相談「なんかこの案件、進め方が難しくて…」「ちょっと不安なんですよね…」これだけでは、上司も「何をどうすればいいの?」と困ってしまいます。具体的な問題点と選択肢の提示が出来ていないパターンですね。相談の仕方:NG例「〇〇の件、ちょっとうまくいかなくて…」(問題点がわからない)上司に一目置かれる「相談の仕方」前のパートでご紹介したように相談の仕方をちょっと変えるだけで、上司とのやり取りがスムーズになり、信頼関係も深まることがあります。「この人の相談は的確で助かるな」と思われると、上司も積極的に意見をくれるようになるんですよね。では、上司に「いい相談だな!」と思ってもらえるコツを紹介します!1. 相談前に「報連相」のどれに当たるのかを考えるビジネスシーンでは「報連相(報告・連絡・相談)」が重要と言われますが、「これは報告?それとも相談?」と迷うことはありませんか?実は上司からすると、「報告なのか相談なのかを最初に明確にしてほしい」 と思っていることが多いんです。話しかけるタイミングから「相談です」と相談であることを先に伝えると、上司も対応しやすいのでおすすめです。報告・連絡・相談の違い報告:「事実を伝えるだけ」 → 「〇〇が完了しました」連絡:「必要な情報を共有する」 → 「〇〇のスケジュールが変更になりました」相談:「判断やアドバイスを求める」 → 「AとBのどちらを選ぶべきか迷っています」例文(報連相の違いを踏まえて) ×「〇〇の件ですが…」(これだけだと不明瞭)◎「〇〇について、報告があります」(事実の共有)◎「〇〇について、相談したいことがあります」(意見がほしい)2. 相談は「結論 → 理由 → 詳細」の順番で伝える相談でありがちなのが、「背景から長々と話してしまい、結論が後回しになること」。これを防ぐには結論ファースト!「結論 → 理由 → 詳細」の順番で話すことが重要です。最初に「結論」を言うことで上司も判断しやすくなるはずです。例文(伝わりやすい相談の仕方)×「〇〇について、A社とB社の対応を進めていたのですが、ちょっと方向性に悩んでいて…」(何を相談したいのかわからない)◎ 「結論から言うと、A社とB社のどちらに依頼するべきか迷っています。A社は納期が早く、B社はコストが安いです。どちらを優先すべきでしょうか?」3. 相談の前にメモを作り、整理しておく「相談しようと思ったのに、話しているうちにまとまらなくなった…」こういう経験、ありませんか?そんなときは、事前に「何を相談するか?」をメモにまとめておくのが効果的。私自身ものすごく口下手なので、報連相をするときは、紙にまとめるかPC上のメモ機能にまとめるかなど、上司への報連相の前に話す内容を言語化していました。「いかに上司の時間を取らずに、的確な報連相をするか」を念頭に置きながら、話す内容を書きだして、時間があればどのように話すかまでイメージしていたこともあります。(もはやゲーム感覚ですね)相談前に整理するべきポイント相談の目的:「判断がほしい」「アドバイスがほしい」相談の背景:「なぜこの相談が必要なのか」自分の考え:「現時点での結論や意見」上司に求めること:「何を決めてほしいのか」 上司への相談の際はメモを見ながらで全く問題ないと思いますので、上記のように整理しておくと、相談時にスムーズになります。個人的におすすめです。4. 事前にメールやチャットで相談内容を共有忙しい上司にいきなり相談すると、「今ちょっと無理」と流されることも多いのではないでしょうか?そんなときは、事前に相談内容をメールやチャットで送っておくのがおすすめです。例えば、チャット「〇〇について相談したいのですが、事前に要点を整理しました。ご確認のうえ、お時間いただけると助かります。」こうしておくと、上司が事前に考える時間を持てるため、相談がスムーズになります!上司にも、テキストベースの方が仕事を処理しやすい方もいるかもしれないので、そのような方には尚更おすすめのコツとなります。「相談の仕方」に意識を向けると、仕事がラクになる!また「相談の仕方」を工夫するだけで、仕事の進め方がスムーズになり、ストレスも大幅に減ることがあります。相談の仕方に意識を向けることで、具体的にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう!①迷う時間が減り、仕事のスピードが上がる「このまま進めていいのかわからない…」「報告だけでいいのか、相談すべきなのか」そのように判断に迷うことがあっても、上司や先輩への相談の仕方をおさえておけば、対応に迷う時間が物理的に減り、仕事を進めるスピードがアップさせることが可能です。②上司とのやり取りがラクになり、信頼関係が深まる相談の仕方が改善されると、上司も「話しやすい部下」と感じるようになります。そして、仕事を任せてもらえる機会が増えることも!具体的な変化イメージ上司が「この人の相談はわかりやすい!」と感じるようになる相談する時間が短縮され、余計なストレスが減る「相談がある」と伝えるだけで、上司が時間を取ってくれるようになる③自分の考えが整理され、仕事のスキルが向上する相談の前に「何を相談したいのか?」を考えるクセをつけると、自然と自分の考えを整理する力がつき、仕事のスキルアップにもつながるはずです。相談の仕方をマスター出来れば、ビジネススキルもアップしますね!具体的な変化イメージ相談する前に「自分ならどうするか?」を考えるようになる上司に頼る回数が減り、徐々に自分で判断できるようになる「今は報告だけでOK」「これは相談すべき」と適切な報連相ができるようになるまとめ|毎日の仕事でちょっと「相談の仕方」を工夫してみよう今回の記事はいかがでしたでしょうか?「相談の仕方」を少し変えるだけで、仕事の進め方がスムーズになり、上司とのやり取りもラクになることをご紹介しました。「相談するのが苦手…」「何をどう伝えればいいのかわからない…」と思っていた人も、今回紹介したコツを実践することで、上司とのやり取りが円滑になり、仕事のストレスも軽減されるはずです。取り入れやすいコツもありますので、ぜひ出来ることからチャレンジしてみてください。この記事のポイントまとめ相談の仕方を見直すだけで、仕事の進め方がラクになる!「報連相」を意識し、報告・連絡・相談を使い分ける相談は「結論 → 理由 → 詳細」の順番で伝えるとスムーズ事前にメモを整理しておくと、話がまとまりやすくなる相談を繰り返すことで、判断力や仕事のスキルも向上する!報告・連絡・相談という小さな積み重ねが、仕事のストレスを減らし、相談しやすい環境を作る第一歩になると思います。「相談の仕方」が変わるだけで、職場でのコミュニケーションがラクになる。ぜひ、できることから試してみてくださいね!