「やりたいことが見つからない」「やりたいことがない」と感じること、ありませんか?「地元の同級生が結婚して子育てに充実していて羨ましい」、「会社の同期が独立して、大変そうだけど楽しそうに仕事している」など、周りが次々に夢を見つけて進んでいく中、自分だけ何もないような気持ちになったり。特に20代後半から30代はキャリアやライフステージの変化が多く、不安や焦りがつのりやすい時期です。この記事では、やりたいことが見つからない理由やその特徴、そして心を軽くするための考え方を紹介します。実は私も新卒の会社で何度も「やりたいことはないの?」「どうしたい?」と問われるたび、答えに詰まっていました。明確な答えが出せない自分に焦り、やりたいことがある人が羨ましいなと感じることもありました。でも、やりたいことが見つからなくても、きっとそれでいいんです。この記事では、そんな自分を受け入れ、心を軽くするための考え方をご紹介します。やりたいことが見つからない人の特徴やりたいことが見つからない人には、いくつか共通する特徴があります。ここでは、やりたいことが見つからない人の特徴を5つ挙げてみました。それぞれの特徴を見て、なぜやりたいことが見つからないのか、その理由を深掘りしてみましょう。1. 自分に厳しすぎるところがある自分への期待が高く、やりたいことがないことにプレッシャーを感じてしまうことはありませんか?理想と現実のギャップに苦しむことが多く、結果として「自分は何をしたいのか」と自問自答する日々が続く。そんな自分を責めてしまうことがさらにプレッシャーを増してしまう。そのような理由でより”やりたいこと”が見つけにくいのかもしれません。2. 周囲の意見に影響を受けやすい他人の成功や意見に左右され、自分の本当の気持ちがわからなくなることはありませんか?友人や同僚が次々とやりたいことを見つけて輝いている姿を見ると、自分も何かを見つけなければならないという焦りが生まれることも。しかし、こうした周囲の意見に振り回されているうちに、自分が本当に求めているものを見失ってしまうことがあるので注意です。3. 完璧主義で、決めるのに時間がかかる「人に言えるやりたいことを持たないといけない」」「しっかりとした目標を立てないといけない」と考えてしまい、結果的に何も決められなくなることはありませんか?全てにおいて完璧を求めることで、次の一歩を踏み出すことが難しくなり、結果として自分を縛り付けてしまうのです。完璧であることを求めるあまり、始めること自体に対する恐怖感が強くなってしまうことも。4. 選択肢が多すぎて絞るのが難しい現代社会には情報が溢れており、興味を引くものがたくさんあります。その結果、どれが自分にとって本当に重要なのかを見極めるのが難しくなってしまいます。情報過多の中で、全ての可能性に応えたいと思ってしまい、どれか一つを選ぶことができなくなり、動けなくなっている可能性があります。5. 過去の失敗にとらわれてしまい、勇気が出ない過去にやりたいと思って挑戦したことがうまくいかなかった経験があると、新しいことに挑戦することに対して恐れを感じているのかもしれません。「また失敗したらどうしよう」という思いが先立ち、やりたいことを見つけること自体が難しくなってしまうのです。失敗は誰にでもあることですが、それにとらわれて前に進むことができない状態が続くと、やりたいことを見つけるエネルギーも失ってしまいます。やりたいことが見つからないと悩む理由では、なぜ「やりたいことが見つからない」と悩んでしまうのでしょうか?やりたいことが見つからないと悩んでしまう理由について、深く考えてみましょう。1. 社会からのプレッシャー周囲から「やりたいことを持つべきだ」というプレッシャーを感じ、自分を追い詰めてしまうことことが原因として考えられます。特に若い世代では、上の世代や周りの人間による「夢を持つことが当たり前」という風潮に対して、それに応えられない自分を責めてしまうことが多いです。こうした社会的なプレッシャーにより、やりたいことが見つからないことが、まるで自分に問題があるかのように感じてしまうことがあります。2. 他人と比較してしまう友人や同世代の人々と比べて焦りを感じることが多いです。SNSなどで他人の成功や充実した生活を目にすることで、自分が何も成し遂げていないように感じてしまい、やりたいことがないことに対して劣等感を抱くことがあります。他人と比較することで、自分が本当に大切にしたいものを見失ってしまうこともあります。3. 不安定なライフステージ20代後半から30代前半は、キャリアや結婚などのライフステージの変化が多い時期です。将来に対する不安や変化への対応に追われる中で、やりたいことを見つける余裕がなくなってしまうことがあります。不安定な状況が続くと、やりたいことを考えるよりも、現状を維持することに精一杯になってしまいがちです。心を軽くする5つの考え方やりたいことが見つからない人の特徴と見つからない理由をお話ししてきましたが、当てはまるところはありましたか?最後に心を軽くするための考え方を5つご紹介させてください。1. やりたいことが見つからないのは自然なこと誰にでもやりたいことが見つからない時期があることを知りましょう。やりたいことがないことは異常ではなく、ごく自然なことです。自分を責めずに「今はそういう時期なんだ」と受け入れることで、心が少し軽くなるはずです。焦らずに、まずは自分の状態を受け止めてOKです。2. 小さな興味や好奇心を大切にする大きな目標を持つ必要はありません。小さな興味や好奇心を大切にし、そこから始めることで自然と道が見えてくることがあります。無理に大きな夢を描かなくても、日々の小さな発見を楽しむことが、自分を成長させる大きな力になるのです。小さな一歩からでも、続けることでそれがやりたいことに繋がることもあります。3. マイペースを徹底する他人と比べることをやめ、自分のペースで進むことが大切です。人それぞれ人生のスピードは違います。他人と比較して焦る必要はありません。自分ができることを一歩ずつ積み重ねていくことが、自分にとっての本当の幸せに繋がるのです。他人と比べるのではなく、昨日の自分と比べて少しでも成長していれば、最高です!4. やりたいことがないからこそ、自由に選べるやりたいことが決まっていないからこそ、さまざまな選択肢があり、自由であることをポジティブに捉えましょう。何にも縛られず、自分の興味に応じて自由に選べるということは、非常に貴重なことです。選択肢があることを楽しむ気持ちを持ち、様々なことに挑戦してみることで、新たな発見があるかもしれません。5. やりたいことは後から見つかることもある焦ってやりたいことを見つける必要はありません。日々を楽しむ中で、自然と「これが好きかも」と思えるものが見つかることもあります。無理に探すのではなく、自分のペースで見つけることを大切にしましょう。人生の中でやりたいことが変わることもありますし、そうした変化を受け入れることで、より豊かな人生を送ることができます。やりたいことが見つからないと悩む方へ(道元の言葉を紹介)最後に、やりたいことが見つからないと感じている方に、一度「自分自身から意識を離す」ことを提案したいと思います。道元の言葉に「仏道をならふといふは、自己をならふなり。自己をならふといふは、自己をわするるなり。」とあります。仏道をならふといふは、自己をならふなり。自己をならふといふは、自己をわするるなり。この言葉は、自分を知るためには、逆に自分を忘れることが重要だという意味です。「やりたいことを見つけないと…」と一心に探し続けるよりも、一度その執着を手放し、他者や周りの世界に意識を向けることで、逆に自分が何を求めているのかが見えてくることもあるかもしれません。やりたいことが見つからなくても、きっとそれで良いのです。無理に何かを見つける必要はありません。自分のペースで歩むことと、自分に優しくすることが大切です。この記事を通じて、少しでも気持ちが軽くなり、自分らしい生き方を模索するきっかけとなれば幸いです。やりたいことがなくても大丈夫。あなたにはあなたのペースがあります。そして、何かに没頭する時が来たら、その時を楽しみましょう。それまでは、今の自分を大切にしてください。