仕事のミスはどう埋め合わせる?自分の美学だけで決めない
働き方を見つめ直す
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仕事で、やらかしてしまったことはありますか。
謝る。これは当たり前にやります。でも、そのあとどうすればいいのか。謝るだけでいいのか、何か埋め合わせをしたほうがいいのか、するなら何を。そこで固まってしまった経験がある方は、結構多いのではないでしょうか。
私にもあります。会社で約束していた面接をすっぽかして、埋め合わせのつもりで渡したものを断られた話です。何が正解だったのかは、今も分かっていません。
先に、私が今思っていることを言ってしまうと、埋め合わせは自分の美学だけで決めない。相手が何を求めているかを考え続ける。そういうことなのだと思うんです。
今回は、そんな私の失敗の話をします。
面接をすっぽかした日

以前の職場で、私が面接対応をする予定がありました。社内の自分のカレンダーに予定を入れたつもりでいたのですが、別の日に入れてしまっていたんです。その日、私は普通に他の対応をしていて、面接をすっぽかしてしまいました。
面接の開始時間になっても私が来ないので、同じ職場の管理職の方が、急遽代わりに面接の対応をしてくれました。その方にはその方のやるべき仕事があったのに、急に私の代わりに面接官をすることになり、手間と労力をかけさせてしまった。すごく迷惑をかけたということがありました。
3,000円のギフトカード

後日、私の代わりに面接官をしてくれた方へ、心からの謝罪をしました。メールをして、直接その方のところへ行って謝りました。
それで終わりではなくて、何か埋め合わせをしないといけないと思いました。以前読んだとある自己啓発書で知った、ミスをしたときの対処法を思い出したからです。誠実に謝罪する。言い訳をしない。埋め合わせをする。ミスをしたときは、この3つが大事だと言われていました。
ただ、当時の私は頭が真っ白になっていて、思いついたのは、コンビニで買ったギフトカードを渡すことでした。3,000円のギフトカードを購入し、その管理職の方に渡しました。
そうしたら、「そんなのはいいよ。受け取れない。次から気をつけて」と言われました。情けなかったです。「俺はどうすればいいのか」と。
起きてしまったことは仕方がない。これからどうするかを考えるしかない。そう思いながらも、面接をすっぽかしてしまったことと、十分に埋め合わせができなかったことで、私は無気力状態になってしまいました。
再発防止のために、カレンダーをちゃんと設定して、前日に確認メールを送るなどの対策をとったような気がします。
あるビジネスマンの方に相談した

この件について、後になって、あるビジネスマンの方に直接相談したことがあります。「ミスったときに、どう埋め合わせをすればいいでしょうか」と。面接をすっぽかしたこと、ギフトカードを受け取ってもらえなかったこと、無気力状態になってしまったこと。ここまで書いたことを、そのまま伝えました。
相談した方は、まず埋め合わせは基本的にできない、と言いました。特に仕事関係だと、なおさらだと。だから、徹底的にミスらない仕組みを作る。約束をすっぽかしそうな人がいたり、自分がしそうになったりしたら、前日などにリマインドをする。それでもミスをしそうな場合は、そのリマインドをする役割を誰かにお願いをする。ミスが起きえない仕組みを作ることを徹底する。それが最初の答えでした。
それでもミスってしまった場合の埋め合わせは、やるしかない。ただ、ギフトカードを受け取ってもらえないというのは、よくあることなんですよね。
自分の美学より相手の美学
相談した方の話は続きます。私は3,000円のギフトカードを用意しました。それは、「自分がミスをしてあなたに与えた損失の価値は、3,000円です」と言っているようなものだと。かといって、10万円だったらどうだろう。それでも受け取ってもらえないだろう。いらない、となるだろう、と。よくあることではあるけれど、今回ギフトカードを受け取ってもらえなかったことは、失敗ではある。そう言われました。
お金で埋め合わせをするというのは、道徳的な観点で嫌がる人がいる。遅刻したら「はい、私が遅刻したので、お詫びにアマゾンギフト券をお渡しします」みたいな感じになってしまうのも、ちょっと嫌ですよね。
自分の美学を持つことも重要だけれど、相手の美学を考えることが大事。相手の価値基準は何なのか。相手がどう思うかを、考え抜かないといけない。いろんな正義を理解することが必要になってくる。今の時代は、それだけめんどくさい。いろんな正義を理解するためには、教養や歴史、哲学、そういったものも必要になる。
これが、相談した方の回答でした。
相手にとっての埋め合わせは、何だったのか

埋め合わせは、どうすればよかったのか。今振り返ってみて、あの管理職の方にとって、どんな埋め合わせをしたらよかったんだろうと考えます。お金ではない。1万円のギフトでもだめだろうし、「来月、私の給料を減らしてください」もだめだろう。
お金じゃないなら、じゃあ何をすればよかったのでしょうか。
ひとつだけ言えることは、一生懸命仕事をすること。これは絶対にあると思います。相手の方が求めていることですし、そもそも同じ会社で立場が上の人に対して、仕事の中身で誠意を見せること。それが一番期待されていたことでしょうし、それが一番の埋め合わせだったのかなと思います。でも、正解はいまだに分かりません。
もうひとつ、そもそもいろんな価値観にふれないと、相手の価値観や美学を想像することができません。どんな価値観があるのか、どんな主義があるのか。歴史や哲学、そういったものにもたくさん触れて、教養を身につけてこそ、相手が求める対応ができるようになるのだと、私は思っています。
かっこいい大人に近づきたい
埋め合わせは、自分の美学だけで決めてはいけない。
相手の価値観、美学、何を求めているかを考え続けないといけない。
今回伝えたかった言葉です。
ミスは仕方がないです。でも、ミスをしたとき、どんな対応をするかで、それがチャンスにもなります。
正直、ミスをしたときの埋め合わせを、相手の美学や価値観を徹底的に考えてやる人なんてほとんどいないと思います。もちろん、私もできていません。
だからこそ、それを少しでもやることができれば、かっこいい大人に近づけると思うんです。
私はそこを目指して、これから生きていきたいと決意したお話でした。







